３月のテーマ　『食物アレルギーについて』

食物アレルギーとは…食物アレルギーは、食べたり触ったり、吸い込んだりした食物に対して、体を守るはずの免疫のシステムが、過剰に反応して起きる有害な症状をいいます。

免疫が過敏に働いてしまうアレルギーについて私たちの体には、有害な細菌やウイルスなどの病原体から体を守る「免疫」という働きがあります。食物アレルギーは、この「免疫」が本来無害なはずの食べ物に対して過敏に反応してしまうようになった状態のことを言います。

原因食物が体内に侵入すると、IgE抗体を仲介してマスト細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出され、それによって蕁麻疹やかゆみ、くしゃみや鼻水などを生じるいわゆる「アレルギー反応」を起こしてしまうようになるのです。

口腔アレルギー症候群とは…

口腔アレルギー症候群は、果物や野菜など特定の食物の摂取時に口腔・咽頭粘膜の過敏症状をきたすもので、食物アレルギーの一種です。

最近では、花粉症の人が特定の果物や野菜を食べたときに「口の中がかゆくなる」といったアレルギー症状を訴えることが多くなってきており、花粉食物アレルギー症候群とも言われることがあります。

症状は…

原因となる食物を食べると１５分以内に口の中やのどにかゆみやヒリヒリ感を感じたり、口腔内が腫れてきます。同時に鼻水などの鼻炎症状、眼や皮膚のかゆみ、腹痛、下痢などの胃腸症状が現れることもあります。また、重症化の場合、血圧が低下して呼吸困難を起こしたり、意識がなくなるなどのアナフィラキシーショックを起こすこともまれにあるので注意が必要です。